何のためにホームページを作るのか？
そこをしっかり考えておくことがとても大事

改めて言葉にすると至極当たり前という形にはなってしまいますが、それでもホームページ制作関連でのお問い合わせをいただいたり、お話をさせていただく際にこのことをお伺いすると、意外と答えが明確になっていないケースというのが多々あります。

ホームページを制作する背景は実に様々です。
独立したから新たに作るという方もいらっしゃるでしょうし、新規事業を立ち上げでそれ用のサービスサイトが必要だったり、通販を立ち上げるため必要だったり、今あるサイトが良くないからリニューアルという形で作るというケースもあるかもしれません。

しかしながら、上記のどのケースであっても、何のために、なぜホームページが必要なのかを説明できる必要があります。

何のために作るのか、作ってどうしたいのか

ホームページ制作、Web制作、サイト制作などなど、言い方に違いはあれど、やろうとしていることはほとんど同じです。インターネット上に自分たちのホームページを公開すること、それに尽きます。

しかしながら、その“ホームページ”を何のために作るのか、作ってそれでどうしたいのかというのは、会社や事業などによって様々で、各々の背景や色々な状況によって変わってきます。

そのため、ご相談をいただいた際に必ずお伺いしているのが、タイトルにも書いていたように「ホームページを何のために作って、作ってホームページでどうしたいのか」ということです。

これがしっかりと予め考えられていないと、制作途中で方向性がぶれたり、言っている事が真逆になっていたりとなってしまいがちです。その一方で、しっかりと何のために作り、作ってどうしたいかというのを考えられているなら、お伺いした時に当然のようにお答えいただきます。

当たり前のような質問ですが、何のために作るのかそれをきちんと考えていないと、お金をドブに捨てることにすらなりかねません。よくあるケースでは、とりあえずトップの鶴の一声などで作ることだけ決まったので、コーポレートサイトの制作に何百万も掛けたけど、これ作って何するの？が決まっておらず、作って終わり。お金が数百万円かかりましたみたいなケースは実はザラにあります。

何のために作るのか、その“最適解”は人それぞれ

ホームページをなんのために作りますか？と聞かれると、多くの人は当然ながら、「いや、売上を上げるためでしょ。」と考える人もいます。もちろん大多数はそうなのかもしれませんが、別に作る目的がはっきりとしてそれに沿った予算と考えがマッチしていれば、作る目的はなんであっても構いません。

事実、過去に制作してきた中には、事業にホームページは無関係だったから適当な昔のページのままだったけど、銀行融資が必要になりそこでホームページがチェックされるから、見ておかしくないサイトに変えたい。という銀行融資を目的とした制作をしたこともあります。

同じように、非IT系の方で独立されたいたフリーランスの方が法人成りをする際、銀行の法人口座の審査が厳しく、ホームページのチェックが入りそこで落とされないためにという依頼もありました。

他にも特定商材を特定のクライアントとガチガチに固めた契約で行うビジネスなどでホームページで売上を上げたりしないけれど、採用のためにきちんとしたサイトが必要で、ここで働きたいと思ってもらえるようなサイトにしたいという制作もあります。

とりあえず、なんとなくで作るのが良くない

作る理由がなんのためなのかというのは、人や事業でそれぞれですが、少し上でも触れましたが「なんとなく作ろうと思って」といったことだったり、「とりあえずホームページは合った方が良いと思ったので」といった回答だと良くありません。

これだと作る事だけが目的となってしまいますし、目的や意図がはっきりしていないので、営業の謳い文句などにホイホイと載せられてしまい、必要な機能なのか、必要なページなのかもわからないまま上乗せされて、知らぬ間に目的がわからないホームページが作られ、高額な費用がかかってしまったとなりかねません。

何のために作るのかが明確であれば、そういった営業などでアップセルなどを色々とあの手この手で提案をされても、目的が○○なのでそれいらないですよね。という回答を打ち出す事ができます。

まとめ

弊社でもメイン事業の1つがホームページ制作ですので、様々なホームページ制作のお問い合わせをいただいてきました。多くの方はこういうホームページを作ってこうしたい、といった意図や目的、理由が明確ではあるのですが、時折、そういった目的がなくただホームページ作りたいです！という相談を受ける事があります。

もちろん絶対にそれがいけないかというとそういうわけでは有りませんが、ホームページ制作にはその辺の買い物と違い、それなりな費用をかけて作る事になるわけですし、よくホームページは会社の顔、事業の顔、サービスの顔といった言われ方をするものでもあります。

特に非IT系やマーケティング系から遠い事業をされている方の場合は、こういったそもそもなぜホームページを作るのか、作ってどうなる事が理想なのかというところをしっかり考えられているか改めて考えてみてはいかがでしょうか。