月額1,000円?それとも10,000円?
ホームページのためのサーバーの選び方
- 2023.07.19
- 2023.01.06
ホームページを運営していく際、必ず必要になるのがサーバーです。
しかしながら、いざサーバーが必要と言われても、ITやネット系に従事しているならまだしも、そうでなければなかなか知識も経験も無いため、何をどう選べば良いかわからないものでもあります。
また、最近はだいぶ減ってはいますが、自分たちの利益のためにわざと高額なサーバーを契約させてマージンを抜いている制作企業も少なからずいたりするため、注意もしなければなりません。
今回はそんな、ホームページ制作やリニューアルなどの問い合わせやご相談をいただく際に一緒によく聞かれる「サーバー」について、選び方や考え方などの基本をまとめてみたいと思います。
サーバー選びはどんなサイトを運営するかで決まる
サーバーと一言で言っても、実際には様々な種類があります。
よく言われているのが、レンタルサーバーとクラウドサーバーといったところの棲み分け方が多いのですが、実際一般的な企業サイトであれば、レンタルサーバー利用が多いです。
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- VPSサーバー
レンタルサーバーといった中でも上記の様な棲み分けで特徴が解説されることが多いですが、よほどアクセス数などが多いとかでない限りは、一般的で一番安い共用サーバーで正直なところ問題がそう起こることはありません。
会員情報や何かしらのデータベースを持つかで大きく変わる
絶対にこうだという言い方はできませんが、多くの場合、会員情報であったり、自分たちでショッピングシステムを構築したり、サービスのためのデータを取り扱ったり加工して表示したりといったケースの場合は、サーバーはそこそこ費用がかかってくる傾向にあります。
例えばなにかしらのログイン機能を持たせた会員情報をシステムとして組み込んだり、不動産のように物件の情報などを随時登録・削除してそれを検索などによって表示させたりといったケースであれば、いわゆるレンタルサーバーの機能だけでまかなうのが難しくなるケースも出てきます。
通常の会社サイト、サービス紹介サイトではよく考えた方が良い
しかしながら、いわゆるコーポレートサイトといったような会社のサイト、事業の紹介サイトなどのような場合は、高額なサーバーというのは昔ならいざ知らず、今の時代であれば全く不要といっても過言ではありません。
それこそ、弊社のこのサイトのサーバーも月額1,000円ほどのサーバーでまかなっておりますし、クライアントのほとんどが同じようなサーバーの費用で運営しています。
同じようにコンテンツマーケティングのためのメディアサイトなども、WordPressを組み込んで使う事で、高額なサーバーなど必要無く使う事ができます。
おそらく中小企業の方のコーポレートサイトや美容室や飲食店、整体系といった非IT系のサービスや店舗サイトといったホームページの場合は、ほとんどのケースで高機能なサーバーというのは不要です。
サーバー会社によって機能が無料か有料かは変わる
また知っておかなければならないこととして、サーバー会社によって、開放されている機能であったり、設定できることやその数、設定の難易度、それらの費用というのは全て異なります。
それこそ、Aというサーバー会社であれば無料だったものが、Bというサーバー会社では有料というケースもありますし、Aでは設定数が無制限だったのが、Bでは10個までといった制限が付けられている事もあります。
料金が安いから設定数が少ないという事でも無く、そのあたりはサーバー会社によって様々なため、何が必要かというのを制作会社とも相談しつつ選びましょう。
SSLも無料で対応のところもあれば有料のところも
特に大きい選択ポイントとしては、今の時代、SSLの対応はもはや必須と言っても過言ではなく、SSL対応したホームページにすることは、スタンダードとなりつつあります。
SSL対応したサイトが良いのではなく、SSL対応していないサイトはダメというくらいに今では「当たり前」になりつつあります。
しかしながら、このSSLに対応してくれるかどうかというのも、サーバーの各社の設定などによって大きく左右されてしまうところになり、しっかり対応してくれるところでは、無料対応で最初からドメインの設定をしたら自動的にSSL対応にしてくれるものもあります。
一方で、SSL対応にするには別途費用を払わないとできないサーバーもありますし、無料で行うのであれば、全設定を自己責任の元で行わなければならないといったサーバーもあります。
SSLだけに限らず、細かいところを見ればメールアドレスを作れる数、WordPressを作るためのデータベースの作成出来る数、そもそもドメインを設定できる数などもサーバー会社によって色々異なるので、しっかり見て判断しましょう。
レンタルサーバーでも老舗より新興系がおすすめ
実際にコーポレートサイトや事業紹介やサービスサイト、店舗サイトの作成であれば、そこまで高いサーバーを使う必要はなく、それこそ使わない過剰な機能にお金を払うということになってしまいかねません。
とはいえ、では格安なレンタルサーバーならどこでも良いかというとそういうわけでもなく、一般的には老舗や名の知れた大手系のグループ会社系は、サポートなどが売りのため機能は絞られていて価格が高い傾向にあります。
その一方で、新興系のサーバー会社であれば、機能も通常のサイト運営に必要なものはほとんど開放されており、価格も安いとなっていますが、電話サポートなどが弱かったりといったところもあります。
そのバランスで見ていくのが良いのではないかと思います。
管理や更新を制作会社に任せるならサポートはほとんど必要無い
ホームページを作る場合、制作会社に依頼をして作ったらそこで終わりというケースと、作った後に管理や運営もお願いするという2種類のケースが存在します。
制作だけを依頼した場合、その後のサイト運営に限らずサーバーの管理なども、自分たちで行わなければならないので、色々な機能やサポートを加味して選ばなければなりませんが、制作会社に制作後も管理や運営を委託するケースであれば、自分たちでサーバーを確認したり設定したりという事はまず起こりませんので、必要な機能が備わっていて、価格が抑えられたところを選ぶのが一番ベストです。
自分たちがどういう運営・管理をしていくかなどに合わせて考えていくと良いかと思います。
とはいえ、今は新興系のサーバー会社の方が機能は豊富で、どんどんスペックもアップさせつつ、サポート体制も力を入れているという傾向があり、逆に老舗の方は昔から変わらずのままという事も多いので、よほどの事がない限りは新興系のサーバーで良いかなとは思います。
法人向けといった名目はあまり関係無い事が多い
サーバーを調べていくと、各企業色々な打ち出し方をしてきているので、知らないとつい騙され気味になりますが、ビジネス向け、法人向け、企業向けといった名目で打ち出しているサーバーがあります。
しかしながら、何が変わっているか?というとほとんど対して変わっておらず、個人向けのサービスより企業向けのため、容量や耐えられるアクセス数などが豊富になっていたり、セキュリティなどの有償オプションが豊富に付けられていたり、土日のサポート対応や24時間サポートといった事がほとんどです。
しかしながら、そもそも個人向けのサーバーですら、今の時代は月間100万PVくらいであれば全然大丈夫なレベルなため、法人向けをあえて借りるというのは、大規模や社内システムを組み込んだサイトなどのようなケースが想定されている場合も多く、あまり中小企業や通常のサイト構築の場合は法人向けを使うメリットもそこまでないとも言えます。
何かしらのログインの管理権限を分散したいといったことや、制作会社に制作だけ依頼して管理は今後は自分でやるなど、そういったところが必要であれば検討はした方が良いかもしれませんが、そうでなければ、法人向けと個人向けにそこまで差はありません。
おすすめのレンタルサーバー会社
結局のところ、色々書いてみたところ、使うのにおすすめと言えるサーバー会社はどこかというと、実際に弊社が自社や自社サービス、クライアントサイトの制作に使っているところはどこかというと、下記のサーバー会社を使う事が多いです。
- エックスサーバー系
- CPIサーバー
- ロリポップ系
- コアサーバー系
あたりをなんだかんだで一番多く使っています。
さくらインターネットのサーバーも自社では使いませんが、クライアントで多く使っている方は多いようですが、契約プランによっては特にメール関連のところが気になるので、あまりオススメはしておりません。
もしホームページでサーバーをどこにしようか?と悩む場合は、作ろうとしているサイトはどういうサイトか、システムやサイト上で何か操作してデータベースなどを使った機能が必要かどうか、どれくらいのアクセスが必要かなどを考えた上で選ぶようにしましょう。
まとめ
サーバーというと、ドメインと合わせてセットで取得という形が多いのですが、意外と制作会社に推薦されたところを使っていたり、調べて法人向けとあったからそこを使った、名前を知ってる会社だったから使っているという声も多くあります。
特に非IT系のビジネスをされている方ですとわからないという事も多く、そこまで調べずに使っているという方もまだまだいらっしゃって、リニューアル時にサーバーを移転したら、年間で10万円以上も浮いたといったようなケースもまだまだあります。
全てにおいて安いサーバーが良いと言うわけではなく、ケースバイケースでホームページの仕様や社内の環境や規模などによっても変わりはしますが、サーバーも使い始めると多くがそのままずっと継続して使う事が多いため、しっかりと最初のタイミングから調べて最適なところを使うように心がけておきましょう。